新報おきなわ
琉球ガラスに新風 琉球ガラス工房「Glass studio尋」
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オリジナル技法の作品を持つ屋我平尋さん (4月20日撮影) |
【新報おきなわ8月号】 沖縄市知花にある琉球ガラス工房「Glass studio尋」代表で、琉球ガラス県認定工芸士の屋我平尋さんオリジナルの作品が県内外から人気を集めています。
屋我さんはステンドグラスを8年間修行した後、琉球ガラスを9年間学び独立して24年目。グルーチッピングという独特の質感の技法や、鮮やかな3色のカラーが魅力。
グルーチッピング技法とは溶かした膠(にかわ)というゼラチンを主成分とする接着剤を、研磨材を吹き付ける加工(サンドブラスト法)を施したガラスの表面に流すことにより、独特な模様を作るステンドグラスの技法ですが琉球ガラスでは難しい技。また、藍を一面に染め重ねた暗い青色の「褐返(かちがえ)し色」やピーコックグリーン、すみれ色も他にはまねできないオリジナルの色です。
屋我さんは「地元の人にも琉球ガラスの良さを知ってもらい、子どもたちにも本物を使用してほしい」と呼び掛けています。作品は同工房と市中央の『コザ工芸館ふんどぅ』で扱っています。
琉球ガラス工房「Glass studio尋」
午前9時~午後5時。日曜定休。
(電話)098(937)3445
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他には無いオリジナル色のグラス(右から褐返し色、ピーコックグリーン、すみれ色) |
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太陽光を当てるオリジナルのグルーチッピング作品 |
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グルーチッピング作品(表) |
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グルーチッピング作品(裏) |