あらまんだ新報
みゃーくふつ話し比べ会 みゃーくふつの会
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元沖縄宮古民謡協会会長の天久勝義さん(右)の演奏で「豊年ぬくいちゃーあーぐ」を全員で合唱 |
【あらまんだ新報7月号】 宮古列島の言葉みゃーくふつ(宮古語)の継承、保存に取り組む「みゃーくふつの会」(垣花譲二会長)は、第8回定例会講演会を6月2日、浦添市中央公民館で開きました。
今回は各地域代表の8人が参加。天久勝義さん(城辺・上区)、野原優一さん(上野・野原)、國仲昌典さん(下地・上地)、与座ケイ子さん(平良・鏡原)、伊佐照雄さん(大神)、仲間徳正さん(平良・西原)、伊志嶺恵徳さん(伊良部・佐和田)、亀川博薫さん(多良間・塩川)以上が「クマゼミが〇〇〇と鳴いていた」等の例文を聞き比べ。「ショーショー(上野・野原)」や「シャーシャー(伊良部・佐和田)」など、各地域でセミの鳴き声も異なる違いが分かりました。
また、元沖縄宮古民謡協会会長の天久勝義さんの講話では「あーぐ(宮古の歌謡)を歌うことによって、日常生活の中で使われてきた、みゃーくふつが継承されている」と述べ、過酷な人頭税制度の際に役人の強引な要求を跳ね返したあーぐ「石嶺(いすんみ)の赤宇木(あかうき)」の歌のエピソードを解説しました。
会場から「たんでぃがーたんでぃ(ありがとう)と、すでぃがふーは、どちらが平易な言葉ですか?」の質問に対し、天久氏は「地域の文化(みゃーくふつ)に優劣はつけられない」と話しました。
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「豊年ぬくいちゃーあーぐ」を歌う来場者 |
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天久勝義さん、野原優一さん、國仲昌典さん、与座ケイ子さん |
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伊佐照雄さん、仲間徳正さん、伊志嶺恵徳さん、亀川博薫さん |
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みゃーくふつ書き比べ・話し比べ・聞き比べ会の様子 |
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挨拶する垣花譲二会長 |